日頃から、当センターの事業推進にご支援とご協力をいただき、厚くお礼申しあげます。
この度、平成18年度の試験研究成果について、下記により発表会を開催いたしますので、業務ご多忙の折りとは存じますが、ご出席くださいますよう案内いたします。
なお、会場駐車場は台数に限りがありますので、周辺有料駐車場又は公共交通機関をご利用下さいますよう、よろしくお願いいたします。
記
1 日時 平成19年7月6日(金) 13:30〜16:30
2 場所 サンシップとやま 602号室
富山市安住町5-21 TEL 076-432-6164
3 発表内容
1) カワイダニスギ林のシステム収穫表の調製(13:40〜14:00)
林業試験場 中山間地域資源課 副主幹研究員 嘉戸 昭夫
富山県西部の丘陵地には約1,000haものカワイダニスギ林があり、近年冠雪害の被害が発生しています。
そこで、これらの林を耐雪性の大きな林分に誘導するための「システム収穫表」を調製しました。
2) 冠雪害を受けたスギ人工林における広葉樹の発生状況 (14:00〜14:20)
林業試験場 森林保全課 副主幹研究員 相浦 英春
冠雪害発生後の植生回復初期における更新状況の把握を目的として、2004年に発生した冠雪害の被害林分を対象に植生および稚樹本数の調査を行い、被害の程度や立地条件との関係を明らかにしました。
3) 標高別にみたカシノナガキクイムシによるコナラ・ミズナラの枯損被害 (14:20〜14:40)
林業試験場 森林保全課 主任研究員 松浦 崇遠
標高260〜760mに位置する二次林では、カシノナガキクイムシの穿入によってナラ類の枯損被害が発生しています。標高が500mを超えるとカシノナガキクイムシの羽化成虫数は減少し、繁殖が抑制されていることを明らかにしました。
4) カシナガ被害木のオガコはきのこ栽培に利用可能か? (14:40〜15:00)
林業試験場 中山間地域資源課 副主幹研究員 高畠 幸司
県西部を中心にカシノナガキクイムシによるミズナラ・コナラ等のナラ類の枯損被害が発生しています。
そこで、カシナガ被害木のオガコが、シイタケ・ナメコ菌床栽培の培地基材として利用可能か否かを明らかにしました。
5) 県産スギ利用の現状と課題 (15:20〜15:40)
木材試験場 製品開発課 製品開発課長 中谷 浩
今後、出材の増加が予想される県産スギ材について、市場、製材工場、集成材工場、プレカット工場、住宅メーカー等における県産スギ材の流通、利用状況の調査から、利用の現状と利用促進のための課題について報告します。
6) 近年の地震被害と木造住宅の対策 (15:40〜16:00)
木材試験場 製品開発課 主任研究員 園田 里見
富山県は有感地震が少なく、一般に地震対策の関心は高くありません。近年、近県では中越、能登で大地震が連続し、新たな問題点が浮上しました。本発表ではこれらの地震被害、木造住宅の注意点や対策、試験場の取り組みを解説します。
7) フィルム転写スギ内装材製造の実用化について (16:00〜16:20)
木材試験場 製品開発課 主任研究員 藤澤 泰士
節や黒心が多い低品質材へのスギ内装材への利用を拡大することを目的に、フィルムの改良やスギ基材の改質技術、連続生産可能な製造方法の開発に取り組みました。その内容について、製造コストを含めて報告します。
事務担当 富山県林業技術センター 企画管理部企画情報課 花島
TEL 0766-56-2846
FAX 0766-56-2816